[BBQパン]
夏になると、キャンプへ行く方も多いのではないでしょうか。山や川、海も良いですね。
自然に囲まれた場所で、炭を使って火をおこしたり、シュラフに入ってテントで寝たり、普段はなかなか出来ない体験が出来るのがキャンプの醍醐味です。
その中でもキャンプへ行くほとんどの方は、バーベキュー(以下、BBQ)を楽しみにしていると思います。もちろん、私もその一人です。
お肉や野菜、海鮮物も美味しいですよね!
ただ、回数を重ねると、毎回お肉を焼くだけではなく、たまには少し変わったものが食べたくなるものです。
そこで今回は、BBQがもっと楽しくなる、手軽で美味しい♪『BBQパン』の作り方をご紹介します。
パン作りの工程
パン作りをする時の全体の工程は、下記のようになっています。
(1)計量(>>『材料&道具』を参照)
(2)生地作り(>>『パン生地の作り方』を参照)
(3)1次発酵(>>『発酵とは?』)
(4)分割・成形(>>『分割・成形』)
(5)焼き&完成!(>>『焼き&完成』)
工程が多いと感じる方もいるかもしれませんが、放置できる時間もあるので、それを上手く使いましょう。
それでは、各工程の詳細について、ご説明していきます。
材料&道具
[材料&道具]
パンを作る時は、卵を使う場合もありますが、今回ご紹介するパン生地には卵を使用しません。
また、バターやマーガリンも使用しないので、保存もしやすく、手軽で美味しいパンができます。
以下にその材料&道具をご紹介します。
【材料】
①水(orぬるま湯) | 90g |
②オリーブオイル | 15g |
③砂糖 | 15g |
④ドライイースト | 3g |
⑤強力粉 | 150g |
⑥塩 | 2g |
【道具】
1 | ボウル(大きめの丼ぶり等でもOK) |
2 | ビニール袋 |
3 | デジタル量り(家で使用) |
4 | キッチンばさみ(分割用) |
5 | 割り箸(焼く時用) |
ただでさえ大荷物になるキャンプ、少しでも荷物を減らすためには、家で計量だけは済ませておくと良いです。
粉類は計量後、1回分をまとめてビニール袋に入れておけばOKです。
もし、作るかどうか分からない場合は、それぞれをビニール袋に分けて入れておけば良いですね。
※水とオリーブオイルは、それぞれペットボトル等のこぼれない物に入れましょう。
パン生地の作り方
[生地作成中]
【家でレンジを使用して生地を作る場合】
(1)レンジ使用可能なボウルに、①水(90g)を600Wで約30秒加熱し、ぬるま湯にしておき、②オリーブオイル(15g)を入れて混ぜる。
(2)ビニール袋に残りの材料(③~⑥)を入れ、(1)の液体を加えてひたすら揉む。
(3)粉っぽさがなくなり、ひとかたまりになったら、生地の完成!
【外で生地を作る場合】
(1)鍋にお湯を沸かし、冷ますor水と合わせて①ぬるま湯(90g)を用意する。
(2)(1)に②オリーブオイル(15g)を入れて混ぜる。
(3)ビニール袋に残りの材料(③~⑥)を入れ、(2)の液体を加えてひたすら揉む。
(4)粉っぽさがなくなり、ひとかたまりになったら、生地の完成!
気づきましたか?家で作る場合も、外で作る場合もぬるま湯の作り方が違うだけですね。
ぬるま湯を用意して、オリーブオイルと一緒に加えて揉むだけ!
この方法ならば、ビニール袋に入っているので、手も汚れませんし、お子さんにお手伝いしてもらうこともできますよ。
生地を作るタイミング
パン生地を作るタイミングは、いつパンを焼くかに関係します。家を出発して、BBQをする場所までが遠い場合、近い場合で発酵する時間に違いが出てくるためです。
また、夜にパン生地を作っておいて、翌日の朝ごはんにしたい場合もありますよね。冷蔵庫があるわけではないので、いつパンを焼きたいかを前もって決めておくことをオススメします。
発酵とは?
[発酵された生地]
発酵を簡単にいうと、酵母(イースト菌)がエネルギーを得るために有機化合物を食べて、アルコール類や二酸化炭素等を吐き出すことです。結果、パン生地がやわらかくなり、膨らんだ状態になることです。
発酵には温度が大きく作用し、温度が高いと酵母が活発に動くので、速く発酵します。しかし、温度が高すぎると酵母が死んでしまうので、あまり高温にしすぎるのも問題です。
なので、高くとも40℃くらいまでにしておく方が良いです。
常温(25~27℃)では1~2時間程度、高温(38~40℃)では30分~1時間程度で発酵が終わります。それでも生地の状態等のため、かなり時間に幅があります。
目安としては、約2倍ほどに膨らんだ状態になったら発酵終わりと考えてください。(パン作りした事がある方は聞いた事があるかもしれませんが、フィンガーテストは不要です。)
しかし、夜に生地を作って次の日の朝に焼きたい場合は、常温では膨らみすぎて過発酵状態になってしまいます。そういう場合は、濡れないように気をつけて、飲み物等と一緒にクーラーBOXに入れて冷やしておけば良いです。
低温でもゆっくりですが、発酵するので、朝には袋がパンパンになっていると思います。
分割・成形
[成形完了]
1次発酵が終わった生地を、焼きやすいように分割します。普通はパン生地を分割する際にスケッパーという道具を使いますが、アウトドアなのでキッチンばさみでワイルドに切ります!
分割した生地は、丸めたり、ヘビのように細長くして割り箸に巻きつけたりして成形します。あまり大きすぎると、中心まで火がとおりにくいので気をつけましよう。
大きさや形がイビツでも味に大差はありませんので、お子さんと一緒に色々な形にして楽しんでくださいね。
焼き&完成!
[ふんわり焼けました!]
BBQの網の上で焼きます。火加減は弱火つまり、遠火でゆっくり焼きます。火が強いとせっかくのパンが丸こげになってしまうので、注意してください。
焼いていると、だんだんと膨らんできて、ほんのり焼き色がつけば完成です!
まとめ
最後まで読んでくださってありがとうございました。いかがでしたか?
売っているパンとは違い、シンプルなパンですが、卵や乳製品を使わずに出来るのでお手軽ですし、そのままでもとっても美味しいパンです。
また、ウィンナーに巻きつけたり、焼いた丸パンに具材をはさんだりと色々な食べ方を楽ししむこともできます。
プレーンのパンに慣れたら、生地にレーズンやチョコレートを混ぜたりしても良いですよね。オリジナルなBBQパンを楽しんでみてください。