道中は、東名高速のSAで楽しめる足湯体験！

ここ数年、名古屋メシがグルメファンの間で話題になっていますよね。筆者もその魅力に取り憑かれてから、ほぼ定期的に愛知県へと足を運んでおります。
甘〜い赤味噌や、喫茶店のモーニングサービス、個性が光るB級グルメ……。挙げていけば、それこそ枚挙に暇がありません。
 
今回は東京から車を走らせ、片道約５時間のドライブを楽しんできました。
 
旅の足に車をチョイスした理由は、途中、東名高速道路にある足柄サービスエリアの温浴施設を利用したかったから。
なんと、こちらではお風呂の他にフットバスが楽しめるのです。足湯の種類も豊富で、可愛らしいドクターフィッシュに足の角質をケアしてもらった後は、フルーツ湯やコラーゲン湯でゆったり。足湯の利用者にはタオルのレンタルとドリンクバーがついていますので、短時間で疲れを取りたい方にオススメですよ。
 

朝一番で名物のモーニング 安くてお得なプチグルメ

 
朝一番で名古屋に到着したら、まずは喫茶店でのんびりモーニングサービスを。
 

 
今回は、雑誌の撮影でも使われるおしゃれな内装が魅力のコメダ珈琲店葵店で軽食を取ることにしました。
 
早朝から地元の人たちで店内は大賑わい。ドリンク一杯の値段でトーストが食べられるのですから、これを利用しない手はないですよね。もちろん都内にも支店はたくさんあるのですが、地元の方々と一緒にモーニングに舌鼓を打つのも悪くない経験ですよ！
 

これぞ名古屋メシの王様！櫃まぶしにノックダウン

ランチには、ちょっと贅沢に櫃まぶしを。
 
熱田神宮からほど近い場所にある、あつた蓬莱軒の鰻は、香ばしく焼くことで脂が程よく落ち、実に食べやすい。香りと舌の両方が喜ぶこと間違いなしの美味しさです。ここの鰻を頂くまで、筆者は正直、鰻の脂っこさが苦手でした。出汁をかけて食べる櫃まぶしの魅力にも疑問を感じていたのですか……
それらの感情がすべてひっくり返され、価値観がガラリと変わる経験をしてから、断然、櫃まぶしの虜になってしまったんですよね。
それほど、あつた蓬莱軒さんの鰻は素晴らしい。
 

 
最初の一杯はお櫃の中の鰻とごはんをそのまま味わって。
次の一杯は、添えられてきた薬味をパラリ。
そして三杯目には薬味＋出汁でサラサラと鰻ごはんをかきこむ。
 
これがあつた蓬莱軒の流儀です。すべてのパターンを味わったら、四杯目からは一番好きな食べ方で締めましょう。椀物のお吸い物があっさり味で、これが何とも心憎い。鰻の存在感を優しい味でスーッと和らげてくれるので、最後まで飽きることなく鰻を満喫できます。
 

大須商店街で食べ歩き 胃袋がもっと欲しい…！

 
ランチが終わったら、地元っ子が集まる大須商店街へ。
ここはファッションからグルメまで、あれもこれも欲張りたい人にぴったりのスポットです。休日ともなれば、活気あふれる街の様子にテンションもMAX！ 台湾スイーツやケバブ料理、たこ焼きなど、食べ歩きにもぴったりのお店がズラリと並びます。
 

 
今回筆者が立ち寄ったのは、大須名物の串団子屋さん新雀本店さんです。
 
こちらのお店では、一本90円というリーズナブル価格で焼きたてモチモチの串団子を味わうことができます。きなこのホッコリとした味を選ぶもよし、キリッとしたしょうゆ味の団子を選ぶもよし。道端で買ったばかりの団子を豪快に立ち食いし、食べ終わったらお店で用意してくれている串入れに串を入れればOK！
素朴ながら飽きのこない味が後を引き、ついつい二本、三本と食べたくなりますので、大須商店街を端から端まで食べ歩きたい方は、要注意ですよ！
 

 
お土産には名古屋名物のういろうを…という方は、商店街の中にある大須ういろ、または青柳総本家を訪れてみてはいかがでしょう。
どちらもアーケード街の中にあり、それぞれのお店の商品を比較しながら選ぶことができます。特に大須ういろの店構えの立派さは一見の価値あり！？ 地元名古屋発のアイドル、SKE 48のMVロケ地にもなった場所ですので、ファンの方は聖地巡礼スポットとして訪れてみるのもいいでしょう。
 

名古屋メシの奥深さとは 「意外性」にあり

 
最後に訪れたのはあんかけスパゲティのお店、スパゲティハウス チャオ。
名古屋駅の大閤口にも支店があり、鉄路を利用する方にもファンの多いお店です。
あんかけスパといえば、もっちりした太めのパスタと、胡椒の効いたピリ辛のとろみあんが特徴。イタリアンの麺に和風のとろみあんが合うのか？ と疑問に思う方もいると思うのですが、これが意外なほど合うのです！
未体験の方は、ぜひ一度お試しあれ。
しかもチャオさんの味付けは優しめなので、辛いのが苦手な方でも食べやすいです。もちろん、辛さを際立たせたい方は自分で調節できますのでご安心を。
 
ちなみに名古屋のあんかけスパで、ソーセージなど肉類の入ったものは「ミラネーゼ」、野菜メインのパスタは「カントリー」、この二つが両方入ったものは「ミラカン」という名前で呼ばれています。
 

 
今回は人気の「ミラカン」をチョイス。 油脂で和えた太麺パスタのボリューム感を胡椒のピリリとした味がうまーくコントロールしていて、これは病み付きになる味！ やや物足りないくらいの量でも満足感の得られる、お得なグルメです。
 

 
今回のグルメツアーはここまで。
夕食までしっかり名古屋グルメを満喫したものの、０泊２日の旅では、名古屋メシを満喫するには足りないですね。
 
それにしても、名古屋独特の料理はなぜこんなに個性的で人を惹きつけるのか？ その秘密は、あんかけスパで感じた「意外性」にあるんじゃないかと思いました。
焼きたてのトーストにあんこを乗せる、香ばしく焼き上げた鰻に出汁をかける、洋風のパスタに片栗粉のあんをかける……。
そうした斬新な発想が、名古屋メシの美味しさの根底にあるのではないでしょうか。
 
 
さて、次は何を食べに行こうかな……。帰り道で早速、名古屋グルメガイドの本を開き、気になるお店のページに付箋を貼りながら帰途につく筆者でありました(笑)。

［料金はすべて2017年4月現在のものです］